こんにちは。
今回は、自家用操縦士の筆記試験で出題された問題の解説を行います。
令和2年3月に実施された自家用操縦士(飛)の問11から引用します。
問11 飛行中に受ける着氷の影響について誤りはどれか。
(1)抗力が増加する。
(2)重量が増加する。
(3)翼上面に着氷するとキャンバーが増加して揚力が増加する。
(4)ウィンドシールドに着氷して視界が悪くなる。
【解説】
まず着氷について説明します。着氷とは、飛行機の表面にできる付着する氷のことをいいます。飛行機は気温の低い上空を飛行するため、大気中の水分が凍って飛行機の表面に付着してしまいます。これによって飛行機の表面の形状が変化し、空気の流れが阻害されてしまうため、危険な現象にあたります。
(1)抗力が増加する。
抗力とは、空気抵抗の力を指します。飛行機の表面に氷がつくことで、流線形の飛行機の形状が変わり、空気の流れが変わることで抗力は増加します。そのため、この選択肢は正しいです。
(2)重量が増加する。
飛行機の表面に氷が付着するので、重量はその分増加します。そのため、この選択肢は正しいです。
(3)翼上面に着氷するとキャンバーが増加して揚力が増加する。
キャンバーとは、翼の前面と後面を結んだ直線をいいます。氷の付着によってキャンバーは変化しません。そのため、この選択肢は誤りです。
(4)ウィンドシールドに着氷して視界が悪くなる。
氷は飛行機のウィンドシールドにも付着します。氷は透明なものもあれば、白く濁ったものもあります。ウィンドシールドに氷が付着した場合、視界は悪くなります。そのため、この選択肢は正しいです。
以上より、問11の答えは(3)となります。
引用:国土交通省HP