パイロットの仕事航空業界

「V1」「Vr」「V2」とはなんなのか?

こんにちは。

今回は、映画やドラマなどで見かけるシーンを切り取って紹介してみようと思います。

飛行機の離陸シーンで、離陸のために飛行機が加速している最中パイロットが、「V1」「Vr」「V2」「ポジティブ」「ギアアップ」といっているシーンを見たことのある方も多いのではないでしょうか。

それぞれはある速度を意味しています。

Vとは「velocity(速度)」の頭文字をとったもので、飛行機ごとに定められた条件速度を「V1」「V2」などと呼んでいます。

 

では、「V1」とはどのような意味の速度なのでしょうか。

V1とは、「離陸決心速度」というものです。

飛行機は離陸のために滑走路上を加速していきます。ただし、滑走路で加速中に不具合などが生じた際には、パイロットは「離陸を継続するべきか」それとも「離陸を中止するべきか」という重大な判断を下さなければなりません。

限られた滑走路上で加速する中、その不具合の原因は何かなど詳しく調べる時間などありません。

そのため、まずは離陸するか離陸しないかの判断をするための条件として、離陸決心速度(V1)を超えているかどうかがポイントになります。

飛行機の速度がV1に達していなければ離陸を中止できますが、V1を超えている場合は離陸を続行しなければなりません。これは、V1を超えて中止しようとすれば、残りの滑走路では止まり切れない可能性があるからです。

そのためV1を超えた航空機は、離陸の体制を整えたことを意味します。

次にコールされるのが「Vr」です。「Vr」とは「ローテーションスピード」ともいわれ、パイロットが離陸のために操縦桿を手前に引く速度をのことです。

操縦桿を引くことで、飛行機はまさに空中に飛び立つことができるのです。

そして離陸して安全に上昇を続けられる速度に達した時には、「V2」とコールされます。

あるいは「ポジティブ」といわれることもあります。ポジティブとは、航空計器の「昇降計」が上昇を示す表示がされたときにコールします。これにより、航空計器でも上昇していることを確認できるという意味になります。

確実に上昇しているのであれば、抵抗を減らすために「ギアアップ」がコールされます。

タイヤを格納して、抵抗を減らし効率的に速度と高度を上げていくために行われます。

 

このように、飛行機の一定の条件に従って定められている速度のことをVスピードといいます。

他にも失速する速度をVsといったりします。

パイロットとして、Vスピードは必ず覚えておかなければならない速度なのです。

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